2010年10月17日日曜日

グローバル企業の経営戦略 第二回 総合商社

いくつか面白かった話

1.アメリカのカントリーリスクは何か?

カントリーリスクと言われると、

タイのような政情が不安定な国や
中国・ロシアのように政府が経済に介入してくるような国を思い浮かべていたのだが、
アメリカにもカントリーリスクがあると言う

あのアメリカにカントリーリスクって何だろう
言われてみればなるほどなって思ったし、
すでにグローバル化が進んでいる企業は気をつけていることだと思う

それはずばり訴訟リスク

最近で言えばメキシコ湾の油流出事故
あれも運営会社に何%か出資していたとかそれだけで
訴訟対象になってしまうのだから恐ろしい

アメリカの会社はそんな時どう対応するかというと、
すぐ倒産してしまうらしい、
倒産すればそれ以上お金をぶん取られることもないから
倒産して次のビジネスをするんだとか

日本の企業はコーポレートブランドや、
会社というのを存続したがるからそういう合理的な打ち手が打ちにくい
だから困るらしい

他には英語の下手くそな日本人が、
ちょっと気の利いた事を言おうとしたのが誤って伝わり、
後々、訴訟される事もあるらしい

特にセクハラ関連は気をつけた方がいいとのこと

うちの会社、この間アメリカの企業を買収していたけど
大丈夫だろうかとかなり不安になった

2.EUROへの進出時の問題

EUROではいわゆる同一労働同一賃金が厳格に守られるため、
部長クラスの日本人を送り込むとEURO圏の同ポストの人材と比べて
給与水準が高すぎる(商社でいえば倍くらいらしい)

だから日本人を送り込みにくい

同一労働同一賃金というのも結構曲者だ


世界でビジネスを展開するには本当にいろんな壁があるもんだ

この授業は体系だっているわけでもないし課題が多いわけでもないから、
ただ受講しているだけだと何も得られずに終わってしまうのだが、
実際に世界でビジネスを展開してきたゲスト講師の方の話が中心なので
課題意識を持って真剣に聞いていれば
机上の空論には出てこない生々しい現場の課題が見えてくる

次回も非常に楽しみだ


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