2010年10月5日火曜日

グローバル企業の経営戦略 第一回 7-Eleven

今日は、グローバル企業の経営戦略の初回講義(前回はイントロダクション)
7-Elevenの経営戦略からグローバル展開への流れ

・7-Elevenの進出先国はアジア・太平洋が多く、ヨーロッパが少ないのはなぜか?

ヨーロッパ諸国(例えばドイツ、イタリア、フランスあたり)は
規制で24H運営できなかったり、
日曜日に金儲けするなんて罰あたりな!的な宗教的、文化的背景が残っている

また、地域のコミュニティ内の商店で買物をするというので
十分に事足りてしまう生活感だったというのが背景

このような生活感は貧富の差が大きい事が根っこにある

逆に日本はお金持ちも、貧しい人も少なくて全国総中流だから
アッパー層から底辺層までみんな買うもの、場所が一緒
例えば、どこかの上場企業の社長さんでもコンビニでおにぎり買って食べる

ただし、こういったヨーロッパ諸国でも
それほどお金持ちではないけれどもよい暮らしをしたいという中間層が増えてきている
今後、この層が増えてくれば日本の小売りも進出しやすくなるかもしれない

・進出国の選定について
アジア諸国についていえば、提携先と合弁を組んで進出する形がほとんど
この際には先方からのラブコールがきっかけになる事が多いようだ
また、このラブコールを送ってくるのは多くのケースが東南アジアの財閥

ちなみに7-Elevenジャパンは社内SEが
店舗で実際に店舗運営を経験しないといけない仕組みになっているらしい

店舗の業務がわからないやつに
システム要件定義はできないだろうからまぁそんなもんだろう

海外に進出する時も、その地域の店舗運営をちゃんと経験するらしい
今、中国で店舗数が少ないのも実験的な要素が強く、
どうしたらうまくできるのかナレッジを固めている段階だろうとの事
この実験的な部分にはコアの仕組みであるシステムを作る社内SEも入っているんだろうな

[疑問点]
・グローバルとローカルのバランスのとり方
日本でもその地域の事はその地域で運営している店舗が一番よく知っている
との考えから店舗に発注権限があるらしいが、進出先国でもそうなのか?

だとするとグローバルに統合されている仕組みはあるのか、
要は規模の経済が効くような戦略的要素はあるのか

どこからどこまでが本社の権限で、
どこからがローカル子会社の権限になるのだろうか

・ナレッジマネジメントの問題
日本でつかんだノウハウをいかに海外に移転しているのか
また逆に海外で生まれたナレッジを日本に持ち込んだ事例はあるか
(米国からJAPAN以外で)

・日本で築き上げた競争優位をどこまで海外に持ち込めるのか
日本と違いインフラが整わない物流機能はどうするのか
製造業が下請け企業を一緒に連れて行ったように、
物流企業と一緒に進出することはあるのだろうか

ほとんどまとめきれてないが、
メモしておかないと完全にわすれてしまうので、
いったん今日の段階はこんな感じ

ちょっと整理して不明点など質問してみよう