2010年8月31日火曜日

異文化メモ in Australia day?

もう本当に異文化に気づかなくなりつつある今日この頃

1.ヤクルトをコロンビア人はメディスンだと思っていた
彼が本気で言ってるのかどうかは知らないが、
彼はメディスンだと言いながら毎日ヤクルトを飲んでいる
でも、日本発の商品だとは知らないらしい

2.ケータイでネットはしない?
日本のようにi-modeがないからなのかもしれないが、
電車の中とかで携帯をいじってる人がほとんどいない

3.フリーのタブロイド版が週3日くらい発行されている
正確にはわからないが、
週に3回くらい駅でフリーのタブロイド版が配布されている

2.3.の事を考えると
日本と違って、オーストラリアでは
まだまだフリーペーパーが活躍する場はありそうだ
i-modeって偉大だな


2010年8月26日木曜日

異文化メモ in Australia day5

異文化って怖い

トルコ人のおじいさんと話をしていた時のこと、
写真を撮ろうと思ってカメラを向けたら
一緒にいた日本人がピースをつくりながらにっこりと笑った

するとトルコ人のおじいさんが急に興奮しだした
よぉく聞いてみると、
「喧嘩を売ってるのか」風のことをと言っている

どうやらトルコでは
いわゆるピースはビクトリーを意味していて
戦争に勝った後に作る形のようで、戦争をを思い出してしまうとの事

日本ではピースを意味するという事をちゃんと説明して
落ち着いてもらったんだけど、
これだから文化がまったく違うというのは怖ろしい

何も知らずにトルコで写真を撮るときにピースしてたら、、、
こんな事ってどの旅行雑誌にも書いてないし、
実際に体験してみないとわからないんだよな
いずれにせよいい経験だった


2010年8月25日水曜日

日本の英語教育もそれほど悪くない!?

今まで、日本の英語教育は全然ダメだと思っていたけれども
語学学校に通ってみると
意外と必要なことはちゃんと教わってきていることに気づく

ただ、やはりほとんどの日本人はスピーキングができない
グラマーが頭に叩き込まれていても、使ってないから使えないんだよな

逆に英語と似た言語の国の人たちは
結構べらべらと話すんだが、グラマーは超苦手

日本人が「そりゃそうだな」って聞いている先生の説明が
どうしても理解できないらしい


日本語は英語と作りがあまりにも違うから、
グラマーを理解しないわけにはいかない部分もあるんだよね

たぶん日本の英語教育もそれほど悪くなくて
実践を繰り返すという面だけが圧倒的に足りないんだろうなって思う


「今のままの日本の英語教育では英語が話せる人間は育たない」
というのは確かかもしれないけれど

ちょっとした工夫をするだけで
使える英語の教育ができるんじゃないかと思うんだよな

でも日教組が嫌がるんだろうな
英語が喋れない英語教師はグラマー専門にしてしまって
ネイティブスピーカーに同じ時間分くらい担当してもらえば
それだけで、みんな話せるようになるかもしれないのに、、、

まぁとにかく日本に帰っても
毎日英語を使い続ける環境を用意しないと
すぐにすっ飛んでしまいそうだ


異文化メモ in Australia day4

そろそろ異文化に適応してきて
違和感を感じることも少なくなってきた

1.シドニーはバイクが少ない
Bondai Beachの近くの寮に住んでいるから、
ビーチの近くだとたまにいるんだけど、
シティあたりになると本当に見かけない

2.お店が閉まるのが早い
23時過ぎに帰ってくると、
ほとんどのお店が閉まっていて
飲食店まであいていないので超困る

今日は結局ガソリンスタンド併設のコンビニで
パイを二つ買ってしのいだ


2010年8月23日月曜日

異文化メモ in Australia day2

二日目の今日もいくつか異文化体験をメモ

1.海外だとけっこう見るんだけど、
ニュースで救急車に乗せられる人の映像が普通に流れる
プライバシーという概念がどこで区切られているのかがよくわからない

2.やたらとリュックが多い
スーツを着た普通のビジネスマン風の人間が
リュックを背負って歩く姿はなんだか違和感がある
リュックは楽だし、合理的なんだけど
外からの見栄えはそんなに気にならないらしい

3.マックでは並んでいる列でオーダーを聞かれる
これは結構面白いんだけど、
並んでいる最中にタブレットをもった店員がオーダーを確認に来る
だから待ち時間がほとんどない
お金を払うと同時に出てくる感じで日本にはない仕組み
さばなかなければいけない客の量が多すぎる上に、
語学学校の近くで留学生も多いから、
いちいちレジでオーダーを確認していたらまわしきらないからだと思う

確かフランスのマックの注文が食券方式のところがあると聞いたので、
多言語の客を相手にする国(都市)のマックはオペレーションコストを下げるために
オーダーの取り方の部分で打ち手を打っている模様


2010年8月22日日曜日

Yahoo! JAPANとGoogleの提携

Yahoo! JAPANの検索エンジンをGoogleが提供するというニュース
いまさらだが、ちょっと自分なりの解釈も書いておく

そもそも日本のPCの検索市場では
Yahoo! JAPAN:Google=60:40ぐらいだったと思う、他の検索エンジン(Bing)はと言えば
最近はその動きが目立つようになってきたものの
シェアはほとんど無視できる程度だし、
日本語での検索精度自体は極めて低いと言わざるを得ない
(嘘だと思うなら一度試してみるといい)

米Yahoo!が検索エンジン(YST)の開発をやめる場合、
Yahoo! JAPANの打つ手としてはGoogleを検索エンジンとして採用する以外ない
なぜなら他にまともな検索エンジンがないのだから
(Yahoo! JAPANだけで自社開発するのは全く割にあわないと思われる
日本市場だけじゃ規模の経済も働かないし)

とはいえ、このやり方にはそれ以上の意図を感じてならない

上述の通りYahoo! JAPAN対Googleの検索シェアは現状、6:4と言われているが、
徐々にGoogleがそのシェアを伸ばしているのは確かだし、
このままいけばシェアの逆転もあり得ない事ではなかったと思う


しかし、検索シェアだけがビジネスじゃない
Yahoo! JAPANは検索以外のサービスで利益が出るビジネスモデルになっている
2010年の第一四半期の実績でいえば、
売上高、営業利益ともにおよそ半分くらいは検索以外から稼いでいる
(Yahoo! JAPAN IR関連情報 2010年度第一四半期)

そう考えたときにYahoo! JAPANにとっての最大のリスクは何か?
全てではないにしろ検索を中心にユーザーを集めてきたことが確かだとすれば、
ユーザーがGoogleをポータルサイトとして利用し始める事であろう

検索シェアの奪い合いとポータル市場の戦いは決してイコールではない

無茶苦茶を言ってしまえば、
検索シェアをGoogleに奪われようが、
ユーザーがYahoo! JAPANをポータルとして利用してくれればそれでいいのだ

Yahoo! JAPANからすると、

検索エンジンの精度はGoogleと一緒ですよ
=だってGoogleの検索エンジン使ってるんだもん
=だからYahoo! JAPANをポータルとして使ってくださいね

という事がユーザーにアピールできれば
ユーザーは今後もYahoo! JAPANをポータルとして使い続けるだろうし、
Yahoo! JAPANのサービスも使われ続けるだろう
また、検索広告自体はYahoo! JAPANのものとしてそのまま残るんだから
広告フィーのシェアが持って行かれちゃうわけでもない

そもそもGoogleを使っている人がYSTとGoogleの検索精度の違いを
明確に理解していないと思うし、
なんとなく「Googleの方が検索精度高いでしょ!」
という通説(ブランド)だけを信じて、ちょっとカッコつけてるだけの人もいると思う

そう言う人にとってはGoogleを使う理由がなくなる

だからこそGoogleの持つ4割の検索シェア(さらに伸ばしている)から
ユーザーをYahoo! JAPANに連れてこられる可能性だって広がる
連れてこられれば、Yahoo! JAPANのサービスにユーザーを流しやすくなる
(Googleの検索エンジンだがYahoo! JAPANのサービスへの誘導リンクが出せる)
Yahoo! JAPANは検索以外のサービスでさらに儲けが出るようになる

これだけだと一方的にYahoo! JAPANに有利に見えるが
検索エンジンの能力の向上を図って
世界市場でのBing(&百度)との検索シェアの戦いを有利にしたいGoogleにとっても
それなりにお得な提携になっている

6割を占めるYahoo! JAPANユーザーの検索クエリを入手し、
さらにYahoo! JAPANのサービスの最新データがフィードされる契約は
Googleの検索能力のさらなる向上をもたらす事が予想され
検索市場におけるGoogleのプレゼンスをさらに高めることになるであろう


やっぱりこの提携はYahoo! JAPAN、Google双方にWin-Winになっている

プラットフォームとしてのビジネスモデルが全く違うんだから
検索大手同士が提携したからといって、
検索シェアの独占だけを気にする報道が多いのもなんだか筋違いな気がする
本質をもう少し探ってみないと論点がずれておかしな事になってしまう


異文化メモ in Australia day1

今日からオーストラリアに来ています

本当に大したことじゃないけれども、異文化の中で感じたことは
今後、重要な体験になるかもしれないので、
メモっておきます

1.地下鉄
電車が2階建てになっている
しかも満員になるほど人は乗っていない
そして汚い
子供が靴のままシートにのぼっても誰も注意しない

2.エスカレータ
東京方式=右側が歩く人用
オーストラリア(シドニー)でも歩く人用に片側に寄るらしい

3.なんでも5minutes
バスに乗って5minutes=2minutesでつくところだった
君の寮はここから5minutes=15minutesかかった(しかも延々と登り坂)
時間の感覚はかなりアバウト

4.中国
7,8年くらい前に一度シドニーに来た時はそんな事なかったと思うんだが、
観光地に中国人がたくさんいる
逆に日本人はほとんど見かけない
そして、空港近くのコンテナ置き場には中国のものと思われるコンテナが
大量に置かれていた

5.バス(サービスビジネス)
海外だとどこでもそうだけど、次のバスストップをアナウンスしない
日本では当たり前なんだが、、、
した方が便利だし、観光を売り物にするならアナウンスすべきだと思う
そして運転が粗すぎる
ドライバーとしての暗黙的なサービス精神は少ない
こう考えると本当に日本のサービスはサービス過剰だ
消費者にとってはいいのだけれども、、、

初日はこんなところ

本屋さんの変化の兆し

実店舗での書籍販売という商売、
いわゆる本屋業ってやつは、どう見てもこの先苦しそうだ

本を読む人口の減少という構造的な問題に加え
Amazonに代表されるECが台頭して久しい

個人的には本屋さんが好きで
今でもAmazonで買わないケースも多々ある

使い分けを考えてみると、
購入対象が明確で、急いで購入したいという意図もなければAmazon
そもそもどんな本が読みたいか明確な意思はなく、出会いを求める場合は書店

そう使い分けている

好きな本屋さんはどこかといわれれば
ヴィレッジヴァンガードで、もともと名古屋出身だから
中学生くらいから遊べる本屋として大好きなお店だった

このお店の何が好きかというと、
本との出合いにあふれた店舗設計になっていることだ

どんな本を読もうか決めずに店を訪れると
その奇抜なポップが目を引く
ポップに書かれるコメントも秀逸で
その辺の雑誌に掲載される書評なんかよりよっぽど興味が沸く

さらにはその書籍にまつわる関連商品が、
周辺に配置されていて、つながりでついつい手が伸びる

ちょうどヴィレッジヴァンガードが学校のマーケティングと競争戦略の
試験のテーマだったので、詳しくはまたの機会にまとめたいと思うが
ここにいけば自分の知らない、新しい本に出会える
そういうお店設計になっているのである

さて、今日書きたいのは本屋さんの変化の兆しということなのだが、
先日、近所の紀伊国屋書店に行ったところ、
一部の書籍コーナーにどこか見覚えのあるポップが、、、

他の企業のいいところをパクルのが良いか、悪いかは別として
業界大手の紀伊国屋書店が始めたという事実が新鮮な驚きだった
(もちろんヴィレッジヴァンガードのすごさはポップだけじゃないが)


Amazonのレコメンド機能は、
ある意味でECが実店舗よりも人間的なコミュニケーションをするという
驚きがあったのだが
どうしても画面というUI(ユーザ・インタフェース)がネックになって
出会いの幅は狭く感じている
 
この出会いを提供する機能としては
現段階ではやはり実店舗の方が強いのではないか
 
そういう意味では、出会いを提供する場としての機能を強化するような打ち手を
大手書籍販売業者が模索し始めたというのは
書籍販売を変える何か大きな変化の兆しなのかもしれない
 
ふとそう考えたのである

2010年8月20日金曜日

グロービッシュ


明日からオーストラリアに2週間ほど短期の語学留学
英語を勉強するのなら、アメリカがいいとかいう思いもあったのだが

金額があまりにも違いすぎるのと
そもそも英語を使いまくる場さへあればいいという思いもあり
オーストラリアを選択した

アメリカよりもオーストラリアの方が環境が好きだというのもある


さて、英語はネイティブのように話せないといけないのだろうか
実はそうでもないかもなって思っている

グロービッシュという言葉を耳にしたこともある人も多いはず
Wikiで調べてみる

英語を話す目的にもよるのだが、
自分の場合は、ビジネスでコミュニケーションをとるために習得したい

もちろんネイティブな英語を話せたらかっこいいし、
ものすごくスマートなビジネスマンに見えるかもしれない

でも、本当に大切なことは

「ネイティブレベルの英語を話すこと」ではなくて

「日本語を理解できない人とも意思疎通できること」だと思っている

そういう意味ではまずは現実路線として
グロービッシュでいいから自分の意志を表現するという部分を身に付けるべき
(ヒアリングはどちらでもそんなに変らない気がする)

そう考えていたら
発音がオージーなまりだろうが、
イギリスなまりだろうが、インドなまりだろうが、シングリッシュだろうが、
関係ないなと思えたのである


もちろん将来的にはネイティブのごとく、
かっこよく英語を使いこなしたいが、
そこまで行く前に、別の言語を学ぶ方が大切かもしれない

何はともあれ、
グロービッシュすら話せないので、
この2週間で少しでも英会話ができるようになってかえって来たい

早稲田MBA(夜間主)試験について

先日、早稲田MBAの試験に向けてという記事を書いたが、
今回は、一次試験突破後の二次試験つまり面接について書こうと思う

自分の場合、二次試験が面接だとわかったものの、
どんな事を聞かれるのか事前に知れたらなぁと思った

もちろん面接担当者によって聞かれることも違うのだが、
せっかく受験するのだからできる準備はしておきたい

というわけで、少しでも参考になる情報が提供できたらなと思います

まず、面接は1対3でした
受験生1人に対して3人の面接官
面接官のうち一人は専攻モジュールの教授、
残りの二人は関連のある方だと思うが、はっきりはわからない

ただし、確実に言えるのは、
二人のうち一人は圧迫担当

圧迫してるだけだとわかってしまえば、
どんなに厳しいことを言われても
自分なりに整理して前向きに答えればいいだけ


自分の場合は、あまりの圧迫っぷりに
この人は圧迫した時の受験生の対応をみるための人だな、と逆に冷静になれた

さて、実際にどんなことを聞かれるかだが、
基本的には事前に提出しているレジュメをベースに質問される
だから、レジュメに書いていることを本筋とした
そこに書かれていないストーリーを自分なりに組み立てておく事が非常に大切

大きく分けると、
1)志望動機
2)研究計画について
3)卒業後のキャリアプラン

自分の場合は、
まずモジュールの担当教授から志望動機の確認があった上で、
その中で簡単に話に出た自社のサービスについて質問があった

・どんなビジネスモデルなのか
・キーファクターは何か
・そのキーファクターの定量データ
(僕の場合はウェブサイト関連なので、どのくらいの人がアクションするの?
それって他のサイトと比べたらすごいの?って感じ)

要は「自社のビジネスの構造をしっかり理解しているか」
というところを確認された感じです

次に圧迫担当者が研究計画についてつっこみます
これは研究計画書が人によって全く違うので、人によって変わってしまいますが、
自分の場合は

・事例を調査すると書いてありますが、
今までの文献や事例をまとめて終わりのイメージですか?

・実際の事例を調査するとおっしゃられていますが、
競合企業の社員であるあなたに情報を開示すると思ってるんですか?
ふつうは自社の事例をベースに研究することの方が多いんですけどね

⇒可能かどうかは別として競合だろうが、調査にはチャレンジしたいという回答と
 そもそも自社の調査をしないなんて言ってないです
 当たり前にやるつもりでいますって回答しました

・あなたのところカンパニー制でしょ、他のカンパニーの情報なんて聞けるの?
(なんでそんなに詳しいんですかって聞きたくなる)

・英語の資格の欄に記入がないですが、今まで受けたことないんですか?

・受けた時は何点でしたか?

・回答後・・・そりゃグローバル厳しいわ

というわけで、二人目は完全に圧迫された状況における対応力を見ています
基本的には冷静に、自分なりの前向きな回答をすれば問題ないです
ここで、慌てたり、怒ったりしてはいけません

最後にもう一人の人の番なんですが、
自分の場合は質問がなかったらしく、
その面接官が「僕はもう大丈夫です」って

興味ないんかい!?と突っ込みたくなる感じでしたが、
さらに面白いのが、担当教授があわてて
「いや、まだ次まで時間が残っちゃってるし、なんかないですか?」って
「じゃあ、一応・・・」
・卒業後のキャリアプランについて、具体的に教えてもらえますか?

面接中に面接官が困っちゃってるよ
こりゃ落ちたなって思いましたが、、、
ここはレジュメに書いた内容をさらにブレイクダウンした自分の目標を話しました


するとすでに終わったはずの圧迫担当が、

R(会社名)さんは35歳定年説がありますけど、
あなたが言うようなキャリアプランは現実的なんですか?

って最後まで圧迫担当に攻め込まれました

なんだかまとまらない説明になってしまいましたが、
結局、全体を通して提出したレジュメの内容を深掘りする内容になります

レジュメのストーリーを本筋に、
そこから発展しそうな突っ込みポイントについては
自分なりにしっかり腹落ちするまで、
その理由はなぜかというのを考えておくことが大切だと思います

簡単に言うと、就職・転職の面接のときには
自己分析でWHYを5回は繰り返せ(TOYOTAと同じ)
と言われたのと同じです

自分のレジュメを見直して、
「それはなぜか?」
を突き詰めて考えておけばほとんど答えられる内容だと思います

それでは、受験生のみなさんがんばってください


2010年8月19日木曜日

失敗に寛容な組織をつくる

ここのところ、組織内で二つの考え方が
まっこうからぶつかっている気がしている

個別に聞いてみるとどちらも正論なんだが、
一方の正論は自分にとってなんだかとてもしっくりこない


毎回、「うーん正論なんだけどな」と頭を抱えていた
言っている事はまっとうで、論理的に考えれば非の打ち所はないかもしれない

でも何かが違う

自分の中の直感がそうアラートをあげていた

そんな中、偶然にもHBRの9月号の論文の中に答えを見つけた
それは「失敗は成功の反語ではない」という言葉で

「失敗に寛容な組織を作る(和訳)」という論文の中に出ていた
(原文はこちら)

結局、二つの意見の対立というのは、

1.調査が足りない、そんなニーズどこにあるのか
 もっと詳しく調べてからじゃないと商品なんて作れない

2.どんなに詳しく調査しても、正解はわからない
 ある程度納得できるレベルで調査・設計ができた段階で
 まずは実験的に商品を投入してみるべきだ

という対立だ

結局「ある程度納得できるレベル」の個人的な感度にもよってしまうのだが、
今までの経緯を鑑みれば

1.の意見を主張する人は
過度に失敗を怖れるタイプ

2.の意見を主張する人は
失敗してもいいから新しい価値創造に重きを置くタイプ

どちらも組織にとっては大切な人材
ケースバイケースだし、どっちにしたってあたるかはずれるかはわからない


ただ、個人的には1.の意見を主張し続けているだけでは
この先も行き詰るんだろうなって直感的に感じてしまっていた

はっきりいて今僕の所属する業界、マーケットの見通しは非常に不透明だ

でも幸い弊社には資金力と新しいことにトライしていく人材がそろっている

さらに言えば、今までも失敗を怖れずに
たくさんのビジネスにチャンレンジしたからこそ伸びてきた企業である

自分自身はこの企業文化こそが競争力の源泉だと思うし、
逆にこれ以外に強みという強みなんてないに等しい

だからこそ、この論文が自分の心に刺さったんだと思う
詳しくは直接論文を読む方がいいと思うが、
せっかくなので自分自身が大切だと感じたことを簡単にまとめる

----------------------------------------------
「成功への最短距離は、失敗の確率を二倍にすることである」
IBMの創業者 トーマス・ワトソン・シニア

[失敗に寛容なリーダーの資質]

-エンゲージメントリーダーシップ
成功を追及すること以上に、自分の組織の知的資本、
つまり社員の経験や知識、想像力の強化に焦点をあてる
その手段となるのが「エンゲージメント」である

-失敗の公表
リスクを恐れない環境を整えるうえで、
マネージャーがみずからの失敗を公表する以上に効果的な手段はない

-競争絶対主義の危険性を知る
競争は、問題を解決し、プロジェクトを前進させること以上に
相手に勝ちたいという願望を生み出してしまう
しかもこの過程で、イノベーションに欠かせない情報の自由な流通が阻害される






2010年8月18日水曜日

春学期の授業の採点 グローバルビジネス理論

グローバルビジネス理論=85点

この授業は判断が非常に難しい

グローバルビジネス"理論"というだけあって
アカデミックな色が強い授業だった

具体的には↓この教科書をベースに






毎週担当者が、各理論の概要をまとめたレジュメを発表、
また、その理論の内容に関して担当者が用意したテーマで議論を行うのだが

授業の前半戦はかなり古い時代(1960年代頃から)の理論から入るので、
「ぽかーん」って感じになる可能性大

ただし、後半になって現代のグローバルビジネスの理論を学び始めると
過去の理論的展開の経緯を理解していると一気に理解が深まる

特にプロダクトサイクル理論、トランスナショナル、メタナショナルのあたりは
ものすごく面白い

この授業を受けておくことで、
修士論文を書くベースの知識は習得できると思うし、
修士論文にちんぷんかんぷんな事を書くことはなくなる気がする

ちなみに教科書を自分で読むだけだと理解がしきれなかったり、
間違った理解のまま進んでしまうと思います
(教科書としては失格か・・・)

MBAだからといって実務的な授業ばかりでは
飽きが来るような僕のようなタイプの人間にはもってこいの授業でした
(逆に実務中心に考えている方にはおすすめできません)

春学期の授業の採点 財務分析と財務管理

財務分析と財務管理=85点

授業の基本は、財務諸表をベースに比率分析などを行なった上で、
チーム内でディスカッションしその後クラスディスカッションという流れ

ファイナンスの授業と同じかもしれないが、
財務分析を専門でやるような職業じゃない人は相当楽しめると思う

僕自身は財務分析は好きだったので趣味で勉強していましたが、
実際に財務諸表をひたする分析するというところまでは
手を動かすのが億劫でやりませんでした


そういう意味でこの授業は、
毎週同業界の二つの企業の財務諸表を分析するので
実際に手を動かしてやってみるという経験値を積むことができる

さらに自分だけでは気づかないようなポイントも
チームディスカッション、クラスディスカッションを通して明らかになるし
最後に西山先生がディスカッションでは出てこなかった
財務諸表のデータの注意点や傾向をまとめてくれるので、より深い見方も身につく


ただ、毎週二つの企業の財務分析をやるってのは結構ハードだった
西山先生自身も不安だったようで、
「全日の人がやっている内容をベースに考えたから、ちょっと厳しいですかね?」
って聞いてくれるぐらいでした

普段から財務分析を仕事でやっている人にはそれほどでもなくても
やっていない人は予習が大変だと思います

ただ、春学期の授業の中では一番実践的な授業で、楽しく学べる授業だと思います





2010年8月17日火曜日

MBAで学ぶことと、実務に活かすこと

学んだことは活かしたい
誰もが思うこと
だけどこれが結構むずかしい


商品開発を例に考えてみよう

商品を市場に投入する際に
必ず言われるのは、

「どこにニーズがあるのか」

ニーズがあるものを提供する
これ自体は正しいことのような気がするし
マーケティングの基本だと思う

一方で、これもよく言われることなのだが、

「ニーズ発想では破壊的イノベーションは生まれない」

インクリメンタルなイノベーションを繰り返したところで
いつかは破壊的なイノベーションに駆逐されるリスクはぬぐいきれない

どっちも正しい
だからどちらの選択もありえるはずだ

それなのに仕事をしているとどうしてもニーズ発想が強くなる
当たり前だが、商品を市場に投入するまでには多くの関係者の合意が必要だからだ

ニーズがあるかどうかわかりません、
でも売れると思うんです

こんなことを許すマネージャーはなかなかいない

ここが学校のケーススタディにはない実務の難しさだと思う


本来どっちも正しいこと(=要は正解なんてわからない)んだから、
結局、最後は本人(もしくは関係者)の意志っていう部分も多々ある

だから学んだ事を実務に活かしていくためにも
自分の意志を通す、実現するためにどうしたらいいかってことを考えないといけない

ビジネススクールでどんなにマーケティングを習おうが、
イノベーションのジレンマ(The Innovator's Dilemma)を習おうが、
所詮机上の空論(もしくは事例への後付け説明)

理論・空論は自分の頭で考えるベースの力でしかなくて
企業の中で働くのであれば、社内政治の力も身につけないと
能ある鷹が爪を隠したままになってしまうし、猫に小判、豚に真珠だ

社内政治というと、なんか汚いやり方のように聞こえるが、
それこそがコミュニケーション能力でありビジネススキルなんじゃないかと思う

やり方が汚いとか、組織の問題だとか
自分に言い訳をする前に、ビジネススキルとしての政治力を身につけるべき

MBAで学んでいるとどうしても
理想論というか、頭でっかちになってしまうけど、
実際の実務の現場で役に立てなければ
何の意味もない






2010年8月15日日曜日

誰を助けるべきなのか

政治的な問題を議論しているとぶつかることが多い
たぶん僕は少し"やさしくない"考え方なんだと思う

例えば、格差の問題
格差の原因の根本を考えれば、
基本的にはいわゆる大人になるまでにどれだけ努力してきたかの差が
社会における地位の差になっていると考えている

もちろん例外もあるし、努力量と結果は比例しないだけに
すべてそれが正しいわけではないが、
実体験に照らし合わせれば、

それなりに努力してきた人間は
それなりの生活ができる状態になっている

格差が問題だ、困っている人間をなんで助けない
といわれれば、自分の回答は簡単だ

「そんな状態を招いたのはその人自身だから」

だいたいそういう人間は、
僕らが必死で勉強していた学生時代に遊んでばかりで
何も努力しなかった人間だし、
努力してこなかった結果、自分が困ったら助けてくれなんて都合がよすぎる

こういう話がでると、必ず出てくるのが
学校に行きたくたって行けない人もいるという話

それもちょっとおかしくて、
少なくとも日本は中学校までは義務教育があって、
他の国に比べたら教育を受けるというチャンスは多分にあるはずだ

もちろん高校、大学にだって奨学金を使えばいけるはずで、
そういった努力をしてこないで、助けてくれって言うのはちょっとおかしいと思う

中には、お金の問題ではない家庭の都合でいけない人もでてくる、
それは確かでそこの視点が欠けているといわれれば欠けている

でも、誰を助けるかっていう議論と
セーフティーネットをどう作るかという議論は別物の話で

そこを混ぜて話すから議論が発散するのだ

僕は努力しなかった結果、困ったことになる人を助ける金があったら、
努力したくてもできない人を助けるためのセーフティネット作りに金を使え
と言いたいだけなのだ

誰も助けない、自分の稼ぎは自分のものだといっているのではなく、
誰を助けるべきなのか、なぜ助けなければいけないのかの議論もなしに、
誰でも彼でも助けましょうと言ってられるほど日本はお金持ちじゃない

困った人を助けましょう とか
競争はよくない とか
格差をなくしましょう とか

メディアにあおられてちゃんとした議論もなしに
それに乗ってしまう人の多さに危機感を覚えてしまう


文化の違いとサービスの品質

今日、台湾料理屋に行ってきた
このお店の店員は全員、台湾出身の方(だと思われる)

まず驚いたのは日本では当たり前の、
箸、おしぼりと一緒に、お水を出すという食事の準備段階

お水が出てこない
飲み物を注文しない人はどうしたらいいのか・・・

僕は飲み物を注文していたものの
お水が飲みたかったので
「お水もらえますか」とお願いした

ここで二つ目の驚きが
二人で食事していたのだが、
店員さんが持ってきたお水はひとつ

日本でお水を注文したら
人数分持ってきてもらえると思うのだが・・・

こう考えるとやはり日本のサービスレベルは非常に高い
どんなに低単価なお店に入っても、十分に満足のいくサービスを受けられる

しかし、サービスを換金化できていない
ある意味ではサービス過剰なんだが、
過剰な状態に慣れてしまっている消費者は
少しでもサービスの品質が落ちると不快感を覚えて離れていく

今日行った台湾料理屋はサービス品質は低い
しかし、よく繁盛している
消費者はサービス以外の部分に価値を感じるからという部分はもちろんあるが
サービスへの期待値の問題も大きいと思う

台湾料理やを台湾出身の人が運営している
というコンテキストを消費者は無意識に理解する
さらにここは家庭料理店なので、単価もそれほど高くない
そうすると、サービスへの期待値は自然に下がる

サービスへの期待値がもともと低いのだから
期待と実績のギャップがないため特別な感情(怒り、失望)を感じない

なんでもかんでもサービスの品質を上げるだけが打ち手じゃない

サービスマネジメントシステムが相互に矛盾がなく
一貫したコンセプトの上に成り立っていれば、十分に戦っていける
そういうものなんだろうな

考察は甘いが、ちょっとした食事の中にも
いろいろと考えられる部分はある

夜間MBAを目指すこと

ご存知の方も多い通り日本ではMBAホルダーだからといって
給与が上がることはほとんどないし
MBAを取得すること、それ自体に大きな価値はない

日本ではMBAを取得する事で得られるものは
あくまでも自己研鑽の機会・場であり、
MBA取得後の安定した、もしくは高給社員としての保証ではないのだ

これこそが日本でMBA取得を目指す人口の裾野が広がらない大きな理由の一つだし
働きながら学べる夜間MBAを選ぶ人が多い理由だと思う


逆にこういった背景があるにも関わらずMBA取得を目指す人は何を考えているのか

早稲田の夜間MBAの学生の何人かに聞いてみたが
多くの人に共通している部分がある

いたってシンプルなんだが
「今の会社が好きだから、今の会社にこの経験をフィードバックしたい」
という気持ち

つまりMBAを取得したら、
そこで得た知識、経験を"今、所属している"会社のために使うのである

すごくいいことだなと思う一方で
すごく保守的だなとも感じる


自分自身は今所属している会社が大好きだし
この会社で卒業後にこの経験を活かせればうれしい

だけれども、

自分の学んだ事を活かせる、
自分のやりたい事を実現できる、

ポジションが得られないのであれば職場を変えるというのも選択肢にいれている


どんな考え方がベストかなんていうのは
人それぞれに違うし、
MBAで学ぶ目的なんて人によって全く異なる


だけど、「働きながら学ぶ」という
なかなかにハードな選択をするのであれば、
少なくとも、その先に自分が実現したいことのイメージは持っておいた方がいい


夜間MBAで学ぶということを選択する人は
そこを突き詰めておかないと後悔してしまうだろうし
仕事も勉強もどっちも中途半端になってしまう


なぜ、夜間なのか
なぜ、全日じゃないのか

しっかりと考えて受験に望んだ方がいい
そう思うのだ



2010年8月14日土曜日

オンライン英会話

英会話をオンライン英会話でやっていると言うと
意外と興味を持つ人が多い

Skypeを使ってやっているわけだが、
確かに自分としても始めるまでは大丈夫かな??と不安だった

やってみると意外と普通にできる

これって結構面白いビジネスモデルだと思う
ゲマワット教授が知ったらまさにArbitrage戦略だと言い出しそう

まず簡単に仕組みを説明すると、
日本のユーザーは、月間6,000円で1日2授業(1授業@25分)を毎日受講できる
つまり30日の月であれば0授業だろうが、60授業まで受講しようが6,000円
ヘビーに使えば使うほどお得になる仕組み

で、会話の相手はというと
フィリピン人の英会話が出来る人
(かつそこそこの学歴の人がそろっている)

フィリピンの安い人件費、
英語を話せる文化的背景を利用した
Arbitrage戦略だ

インターネットのようなインフラと
Skypeといった通信サービスを有効に活用することで、
通信費も削減している
本当にうまいモデルだと思う

これによって日本人の安く頻度高く英語に触れたいという
英会話へのニーズを満たす

実は昔、Novaに通ってたことがあるのだが、
当時と今と自分の英会話に対するニーズは
あくまでも英語をしゃべる機会を作ること

英語の文法をゼロから学ぶ必要もないが、
とにかく話す場がない、
だからなんとか英語を話す機会を増やしたい
そういうニーズには本当にフィットする

しかも、時間も24:30に最終授業があるという
夜しかフリータイムがない人にもうれしい設計なので
自分に言い訳ができない

一応、いくつかサービスはあるみたいだが、

僕がやっているのは、
ぐんぐん英会話
というやつ

月6,000円で1日2コマ(25分/1コマ)まで受講可能
毎日1日50分(2コマ)受講しても、1か月に1回だけ1コマだけ受講しても月6,000円

興味がある人は無料体験もできるので
ぜひ試してみるといいと思う

また、最近雑誌などで取り上げられて有名なオンライン英会話はワールドビジネスサテライトや産経新聞でも紹介の英会話 


こちらはやったことがないのでちょっとわからないが、
いろいろと雑誌にも取り上げられているので、
こちらの方がクオリティが高い可能性はある
値段は若干こちらの方が高いようだ

まぁ何はともあれ、
英会話は繰り返し繰り返しの実践が大切だと思うので、
さぼらずに継続することが重要だ

2010年8月13日金曜日

春学期の授業の採点 ファイナンスI

ファイナンスI=90点

自分がファイナンスを専門としていないため
かなり楽しかった

ファイナンスといわれると数字ばかり追ってるイメージだが
この授業はそうではなく、
ファイナンスの構造を学ぶことができる設計になっていた

詳しくは以前に書いたファイナンスI 試験という記事を見てもらうと
どんな内容を学ぶのかがわかると思う

ただ、ファイナンス関連の職種の方には簡単すぎる内容かもしれない

「所詮ファイナンスは手法であって構造を知りたいわけじゃない、
もっと実践的な授業にしてくれ」

専門の方はそう感じる人が多いと思われる

実際問題、
西山先生の著書である「入門 ビジネス・ファイナンス」を読めば
基本的な部分は網羅されているし、
それで十分じゃないかといわれれば返す言葉はない

↓これ




ただ、ファイナンスというとっつきにくい!?科目を
教科書を見て黙々と勉強するのはつらいという方には
ぜひ履修をおすすめする
※西山先生の授業以外はわかりませんが、、、


2010年8月12日木曜日

早稲田MBAの試験に向けて

そろそろ早稲田MBA(夜間主)の受験を考え始めている人も
でてきている時期ですね

先日のWBSフェアに知人も参加していたようです

僕自身は実はちゃんと受けようと決めたのが9月の説明会の後だったので、
はっきり決めてから1ヶ月ちょっとしかなかったのですが、、、

さて、今年受験を考えている方のために、簡単に説明をします
早稲田の仕組みは絶対わかりにくいと思うので・・・
というか、まずは資料請求をした方がいいですよね。

早稲田ビジネススクールの資料請求
からとりあえずゲットしてみるといいと思います。

早稲田MBA(夜間主)の受験にあたっては、
まず、モジュールを選びます

モジュールって何?って感じですが、
要はゼミです

自分の専攻したいゼミを選んでそこを受験するわけですね

これがどう受験に関わってくるかというと
2次試験以降の倍率に関わります

1次試験は完全にフェアな状況で、
筆記試験で足切りされます
※この時点では提出資料は判断材料に入ってないという噂

この1次試験をなんとか乗り越えると
2次試験は担当モジュールの先生+2名の面接官で面接です

この段階では1次試験を通った人が単純に
希望モジュールに割り振られますので
1次試験の通過者が多いモジュールは必然的に倍率が高まります

ぶっちゃけ1次試験通過者がモジュールの募集人数に及ばないケースもあるようです
(とはいえ、面接でこれはダメだと思われたら落ちますが)

2次試験の判断材料は
面接点+提出書類の点数だと言われています

こういう仕組みになっているので、
モジュールの選択も戦略的に行う必要があります

とはいえ、行きたいモジュールが基本になるとは思うので
それほど選択肢はありませんね

まぁ少しでも参考になれば


あと個人的にいくつかおすすめモジュールを
残念ながら今年は僕の所属する
グローバル・サービスビジネスモジュールは募集しないようです
※以下、超個人的です

1.マーケティング戦略系  (責任者: 教授 恩藏 直人)
授業を受けた中で一番、この先生の研究は面白そうだなと感じた先生
ものごともはっきり言うし、違うことは違うといってくれるタイプ
先生と議論しながら新しい発見がありそう

2.競争戦略系 (責任者: 教授 内田 和成)
いわずと知れた教授だけに、説明不要ですが
自分の頭を鍛えるという意味では一番かもしれない
芯の通った考えの先生で刺激されることが多い

3.経営戦略系 (責任者: 教授 根来 龍之)
早稲田の経営戦略といえば根来先生でしょう
実際にはまだ授業を受けたことはないですが、
このゼミの方はみな根来先生大好きという感じで
それだけでも悪い先生じゃないことはわかる
非常に熱心で、妥協せずに勉強したい人におすすめ

実は僕は根来先生のモジュールと今のモジュールで迷いました

こんな感じですかね
実は絶対におすすめできないモジュールもあるのですが、
ここに書くのも微妙なので一応やめておきます

事前に説明会などでしっかり確認する事をおすすめします

それでは、受験生のみなさんがんばってください

[追記]
その後、一試験の簡単な内容、二次試験の面接内容についても記載しました
二次試験の方が細かく書いたかな、、、
研究計画書、一次試験について
二次試験、面接について


・・・・

プラットフォーム戦略

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最近よく耳にするプラットフォーム戦略という言葉
WBSでもプラットフォーム戦略の特集が組まれましたね

自社のビジネスはいわゆるツーサイドプラットフォームビジネスで、
実際にはこういったビジネスを体系的にまとめた本を
あまり見たことがないし、どんなもんだろうかと期待して読んだ

うまくまとまってはいるし、
実際の仕事でプラットフォームビジネスに関わっていない人には
ちょうどいいレベル感だと思います

正直おばかな僕は学生のころ、
フリーペーパーがなんで無料なのか意味わからなかったし

そういうレベル感で読むと楽しく読める

でも、内容自体に新しいことはないし深くもない
自分の情報・知識を整理する意味ではいいかも

若干違和感があるのが、
すべてユーザー側をひきつける事が一番大切!になっているように感じるところ

それって需給バランスの問題なんじゃないかって思うんだよね
プラットフォームとしての仕組みが供給過多で
ユーザー側に選択肢がある場合はユーザーを引き付けることが大切かもしれないけど
いつでもそれが正解とは限らないと思う

例えばまっとうなSNSがMixiしかなかった頃なら
何もしなくてもみんなMixiに参加したがってたわけだし
参入する環境によっては、そこへの投資の優先順位は下がると思う

あと、事例が結局ほとんどネット媒体なんだよな
最初の方に「ネット媒体だけじゃないぞ」と期待をあおったのに
事例がネットばっかなのでげんなり

一応こういう業界に興味がある人は一度読むといいかもしれない

僕自身は、研究テーマをプラットフォームのグローバル戦略に
したいと考えているので、本の中に出ている参考文献の論文を
読んでみようかなと思っている

なぜ「美少女図鑑」は7日で待ちから消えるのか?

美少女図鑑について

なんか面白そうな媒体だなと思っていたこともあり
その内容や、コンセプトが知りたくて読みました

正直はずれ

美少女図鑑をつくった社長のただの日記

クールローカルというコンセプトはわかったが、
そこから先は自分の行動がダメだったのオンパレード
ただの日記はブログでやってくれという感じ




2010年8月11日水曜日

A Practical Guide To Combining Products And Services

二つ目はこれ

製品とサービスの組み合わせ方に関する考え方が
うまくまとまった記事でした

製品とサービスをうまく組み合わせた事例も多くわかりやすいので
興味がある方はHBRも併せて読んでみるといいかと思います

Three Strategies For Managing Fast Growth

グローバル・サービスビジネスのゼミで

自分が担当した回に作成した資料をアップしておきました
PDFでサイトも重いですがここで原文も読めます

春学期の授業の採点 マーケティングII

マーケティングII = 20点

本当に履修しなければよかったと思った授業のひとつ

内容は面白いと言えば面白いんだが、
いかんせん授業のやり方が悪い

配布されているレジュメをひたすら先生が説明していくのだが
かなり一方通行で、もう少しインタラクティブにやってもらいたかった

また、先生が説明している内容自体は
全員が理解できるようにするためか、かなり浅い
教科書の方が説明が丁寧だったり、内容がしっかりしているので
授業を聞かずに教科書を読み進めた方がまだましというレベル
(教科書は難しいけど面白い)








しかもこれだけつまらない授業なのに毎週の課題

課題があること自体は問題ではないが
この課題も特に面白みのある課題というよりは
習った理論が当てはまるケースを見つけてくるという単純なもの

早稲田大学のMBAとして考え直した方がいいレベルの授業だ
学部生の講義ならまだしも、
仕事の時間を削って授業を受けに来ている人間には
苦痛以外の何物でもない

先生自体は熱意があるだけに残念で仕方ない


MBAで学ぶということ

夏休みになり、やることがない事もあり

MBAで学ぶってなんだろうと

ふと、考えた


一つだけ、絶対に違うと断言できるのは、

自分が素晴らしいと思った先生の考え方をそのまま真に受けて、
なんでもかんでも

「素晴らしい、自分もそうならなければ」

と考えること


考え方なんて人それぞれだし、
大切な考え方、問題の捉え方、思考方法なんていくらでもあるから
ある一人の先生が言った内容が

適していることもあるだろうし、適さないときだってある


この先生を尊敬するってのはおかしくて、
この先生のこういう考え方は、こういう場面で使えるな
こういう手法はこういうときにはそぐわないな
こんな見方をしてみたらどうだろう

ってのを自分の頭を使って考えるべきなんだと思う


授業で扱うケースにしたって、
エッセンスとしてはいいんだけど、
現実にはそぐわない事なんていくらだってあるし、

先生の説明の中で、そのデータの読み方をしたらそうだけど、
こういう観点でそのデータを読んだら全く別の話しになるよね

なんて事だって実際にはあるわけで、

受け入れることよりも、それが指し示す本質は何かってのを捉えないといけない


結局、MBAで学ぶということは、

自分の頭に知識を詰め込むこと、
先生の頭をコピーすること

なんかでは決してなくて

+αを生み出すために自分の頭を鍛えること、

に尽きると思う


そういう意味では、授業という場は

自分の頭の引き出しを増やすこと
引き出しの中のコンテンツの組合せ方法を考えること、
引き出しからの引き出し方を身に付けること

に使うべきなんじゃないかと思う


全ての授業が当てはまるかはわからないけれども、
少なくとも、何かを盲目的に信じるよりは
自分の考え方を鍛えるために参加する授業の方が多くならなければダメだと思う

2010年8月10日火曜日

英会話

最近伸び悩んでいる。

結局、基礎的なもの+αの部分で

言い回しのレパートリーが不足しすぎている

これでは、繰り返し場を作っても上達しない


ちょっとやり方を考え直さないとダメだな

2010年8月9日月曜日

春学期の授業の採点 マーケティングI

自分自身の、ではなく、講義の採点


マーケティングI = 85点

オンゾウ先生の授業の間は

「マーケティングの基礎」

というよりは、

「より発展的で専門的な概念のエッセンス」

があった。

それは例えばブランド論だし、コモディティ化市場の戦い方だった。

特にコモディティ化の話は現実のビジネスの世界とフィットしていて、
その著書で提示されている内容も味わい深い。

コモディティ化というととうもろこしやら、農作物を思い浮かべるのだが、
ここで題材になるのは、決してそういった一次産業の生産物ではなく
製造業のような付加価値の高いと思われている産業の商品である。

実際問題、差別化要素が消費者の理解を超え始め、
価格競争に陥っている業界の方には特におすすめである。

↓これ






一方で守口先生に代わってからは、
逆にマーケティングの基礎のような話になった。

正直、そんなの教科書読めばわかるよ

って内容だったのでげんなり。

それなりに面白い事例も聞けたので満足といえば満足

ということで総合的に判断すると85点くらい。

ストーリーとしての競争戦略

グローバル・サービスビジネスモジュールのゼミで紹介された

「ストーリとしての競争戦略」を読んだ。


いくつか大切なポイントはあると思うものの、
全体的に話が冗長、
同じ内容を事例を変えて繰り返し繰り返し述べているので
途中から飽き飽きして読み飛ばしました。


正直おすすめはできません。

マネージャー以上の人はエッセンスは理解しておいた方がいい。
そのレベルです。

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