2010年5月26日水曜日

価格戦略 - マーケティング

プライシングにおいて面白い話があった

米国のウォッカ市場のリーダー企業、ヒューブライン社のスミノフブランドの事例

ウォルフシュミット社がスミノフと同品質で1ドル安いと称するブランドを投入

ヒューブライン社がとった価格戦略は

1.既存ブランド(スミノフ)は価格を1ドル値上げ

2.ウォルフシュミット社と同価格(1ドル安い)ウォッカを別ブランドで投入

3.同時にさらに低価格のウォッカをもう一つ別ブランドで投入


1.2.の戦略までは自分で考えた打ち手の範囲内

1.は

・価格が利益に及ぼす影響(感応度分析をすればかなり強いはず)

・プロスペクト理論
=低い参照価格が形成されるとそれよりも高く販売されたときのマイナス影響が大

・値下げによる低価格化の負のスパイラル(価格競争の勃発)

この三つを考えれば既存ブランドの値下げは打つべき手ではない


一方で、低単価の需要をみすみす競合に奪われるわけにはいかないので


2.として
低価格の商品を別ブランド
つまり既存ブランドの価値を下げずにあらたな商品で対応していく
という戦略がとられる

ここまでは当たり前なんだが、
スミノフの事例ですばらしかったのは

3.の戦略で
もう一つ別ブランドでさらに低価格の商品を投入することで
価格競争しても無駄だと競合企業にメッセージを出したことにある

このメッセージにより

「値下げするならこちらもさらに下げますよ」 という意志を表示し、
競合企業にさらなる値下げが無駄であると思わせ
無意味な値下げ競争を防ぐことに成功した


やはり色々な事例を知ることで新しい発見がある
話を聞け、「ばなるほど、そりゃそうだ」って感じなんだが、
普段の硬い頭では気付かない
目からうろこでした

......

夏休みの海外留学

会社に3年に1度4週間休みがもらえる制度がある

今の会社に転職して3年が過ぎ、

語学能力を伸ばしたいという欲求が募る今日この頃

学校の夏休みに短期で海外留学しようと思う

せっかくなので提携している大学の授業を受けることも考えたが

優先順位の第一位は語学力を磨くことなので、

授業を受けることで失われる語学習得の時間が惜しい

今回は語学留学に的を絞って調べようと思う

それにしても今から間に合うのだろうか

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2010年5月24日月曜日

ビジネスモデルと戦略


先週末のゼミのテーマ

Harvard Business Review
「Why Business Models Matter」
By joan Magretta

ビジネスモデルと戦略は同じ意味ではない

確かに勘違いしがち

重要だと思った内容

1. A Good Business Model is Answer

- Who is the customer? And What does the customer Value?
Peter Drucker

- How do we make money in this business?

- What is the underlying economic logic that explains

how we can deliver value to customers at an appropriate cost?

2.Two Critical Tests
When Business models don't work, they fail

- the narrative test (the story doesn't add up)

- the number test(the P&L doesn't add up)

3.What About Strategy?

- A business Model isn't same things as a strategy

Business Model
- How the pieces of a business fit together.
- They don't factor in one critical dimension of performance:competition.

Strategy
- How you are going to do better by being different.
- A competitive strategy explains how you will do better than your rivals.


ビジネスモデルは新たな需要創造につながる

ビジネスモデルを構築する上で大切なこと、
ビジネスモデルは戦略ではない事を認識すること
=ビジネスモデルだけでは競争に勝てないこと
を認識した上で

ビジネスモデルを構築しあらたな需要創造を行う
さらにはビジネスモデルを競合企業が模倣できない
競争優位を備えたものに昇華していくことが大切だと感じた


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2010年5月23日日曜日

異文化コミュニケーション能力

昨日のゼミは集中講座(Creating Peak Experience)を担当する

ランパード先生の講義があった

授業は英語で行われるが

はっきりとした聞き取りやすい英語で行われるため

英語のヒアリング自体はなんとかこなせるレベルだと思った

夜は一緒に来ていた韓国の学生を含めて懇親会が行われた

英語での会話は10年ぶりぐらいなので、最初は本当にきつかった

やっぱりしゃべるとなると思い出せない

自分の英語力不足を実感した


だけれども、本当の問題は英語力なんかじゃない

異文化の人達とコミュニケーションをとるときだけではなく

そもそも普段から仲のいい友人じゃないと話ができない性格が問題だ


それを変えるためにも学校での授業では前の真ん中に座り

疑問に思ったことは発言・質問する

これを繰返している


しかし、これがさらに英語となると

何を話したらいいかがわからない

そもそも人の話を聞く方がスキなんだよな

いつも聞き役に回っちゃうし


これからは周りの人の会話を盛り上げるためのスキルも

身に付けていこう

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2010年5月20日木曜日

ターゲティングとポジショニング

忘れないうちに

ターゲティングとポジショニングが混ざってた

STPで順番にやってくと

Segmentation

Targeting

Positioning

考えてみればあたりまえだが、
設定したターゲットに対して、

どんなイメージのポジションを築くのか

がポジショニングだ
ポジショニングマップに
ターゲティングで使った軸が出てくるのは内容が理解できていなかった証拠

すっきりした


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東京ガールズコレクション

今週の火曜日の日経新聞において、
東京ガールズコレクションのアジア進出に関する記事があった

東京ガールズコレクションはファッションショーの形式で、
人気モデルが着用する服などの商品を携帯電話などのインターネットを利用して、
その場(ファッションショーの場)で注文できる
ネットとリアルな環境を上手く組み合わせたビジネスモデルとなっている

こういったビジネスはいわゆる"モノ"を製造しているわけではない、
しかし経済を活性化させる付加価値の創造という面ですばらしい能力を有している

日本では"モノ"づくりこそが経済成長の源泉だという考えがとても強いと思う

日本には資源がなく、食料に関しても輸入に頼っている
国を安定的に運営していくには継続的に外貨を稼ぐ力が必要で、
今までは"モノ"づくりとその輸出で外貨を稼いでいたと考えられる

経済成長の根底としての"モノ"づくりがとても大切であることには同意
一方で、モノのコモディティ化が急激に進む世界を迎えているのも事実

こういった状況の中で東京ガールズコレクションのように、
モノづくりではない部分で経済を活性化する
=付加価値を付けて人間の根源的な欲求を刺激する
ようなビジネスを日本が輸出できるようになっていくことが
とても大切になってくる

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