Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2011年 03月号 [雑誌] ダイヤモンド社 2011-02-10 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2011年3月号のDIAMONDハーバードビジネスレビューは
プロフェッショナル 「仕事と人生」論
まったく興味をそそられない分野だ
とはいえ、
興味のない分野でこそ
普段の自分の考え方からはかけ離れた新たな発見があるかも
なんて考えながらいくつか読んでみた
以下の二つは「nice!」を押したい感じ
How Will You Meaasure Your Life? (クリックするとPDFが開きます)
「人生のジレンマ」を克服するために
クレイトンM. クリステンセン
Making It Overseas (クリックするとPDFが開きます)
世界で通用する人材の条件
マンスール・ジャビダン、メアリー・ティーガーデン、デイビッド・ボーエン
クリステンセンの方は下手にまとめるより原文を読んだ方がいいと思うので、
というか、
クリステンセンの方はみんなにちゃんと読んでもらって考えて欲しいと切に願う
別にクリステンセンが言ってることが全て正しいとは思わないけど
この記事を読んで自分で考え直すことに意味がある
というわけで、
今回は「世界で通用する人材の条件」についてまとめる
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国内で高い業績をあげるエース社員が
グローバル環境になるとまったく成果を出せないケースがある
著者らは、異なる環境下で活躍できる人材と失敗に終わる人材の分かれ道をさぐるべく
世界各国の
シニア・エグゼクティブ200人以上
マネージャー5000人以上
を対象に調査を行った
成否を左右するのはグローバル・マインドセット
グローバル・マインドセットは主に3つの要素からなる
1.知的資本
国際ビジネスに関する知識や学習能力
2.心理的資本
異文化への寛容さと変化への順応力
3.社会的資本
人脈を築き、人々を束ね、文化的伝統や職業上のバックグラウンド
政治的見解が異なるステークホルダーに影響を与える能力
有能なグローバル・リーダーはこれら3つのすべてに秀でている
九つの属性からマインドセットを診断する
知的資本の三属性
- 自分のやり方がグローバル・ビジネスでどれだけ通用するか理解する能力
・グローバル・ビジネスの理解
・複雑性の認知
・コスモポリタン的な思考
心理的資本の三属性
- 新しい経験やアイデアの需要力が非常に重要
・多様性への情熱
・冒険心
・自信
社会的資本の三属性
- 自分とは異なる人々との間に信頼関係を築くときに役立つ
・異文化への共感
・対人影響力
・外交的手腕
努力でマインドセットのスコア改善は可能
知的資本の構築(三つの資本の中でも最も開発しやすい)
自分とは異なる人々に対して、違いを理解していなければ
効果的に影響を及ぼすことはできない
・国際関係の多い記事を読む(エコノミスト、フォーリンアフェアーズなど)
・各国事情について詳しいサイト、ビジネス上の規範を説明したサイトを訪れる
・国際テーマを取り上げるテレビ番組をみる
心理的資本の構築(最も開発が難しい)
次の二つの問いについて、自分なりの答えを考える
・自分にとって異質な人、場所、物事についてどう感じるか
その理由は何か
・自分の感じ方を変える必要があると思うか
それはなぜか
自分意とってのメリットは何か
要は、新しい経験や考え方に接するようにせよ、ということ
普段付き合いのない人々と話をしてみたり、
国際的な映画、レストラン、美術館を体験してみたりすればいい
社会的資本の構築(経験を通じて獲得される)
・社会的な付き合いの幅を広げて、自分とは興味の対象が異なる人と接する
・その人が育った文化圏では、信頼を得たり、良いリーダーとなったりするために
何が必要か、その刻にコミュニケーション上のタブーは何かと尋ねてみる
世界はフラット化しても人々は簡単には適応できない
今は過去のどの時代よりも情報が豊富で、世界中の人間同士がつながりやすい
しかし、だからといって、
現代人がそれだけの情報や、
つながりに適応するだけの準備ができているわけではない
「あなたをより知ったからといって、あなたのことが好きだ、一緒に働きたい、
という意味ではない」
世界は技術や相互接続の観点ではフラット化したのかもしれないが、
世界各国から集まった従業員が非常に異なる働き方をするという点では、
いまだに凸凹している
凸凹のある世界では、
文化や政治の違いを超えて、
まったく異なる人を束ねることのできるリーダーが求められている
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