2010年8月12日木曜日

プラットフォーム戦略

プラットフォーム戦略プラットフォーム戦略
平野 敦士 カール アンドレイ・ハギウ

東洋経済新報社 2010-07-30
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最近よく耳にするプラットフォーム戦略という言葉
WBSでもプラットフォーム戦略の特集が組まれましたね

自社のビジネスはいわゆるツーサイドプラットフォームビジネスで、
実際にはこういったビジネスを体系的にまとめた本を
あまり見たことがないし、どんなもんだろうかと期待して読んだ

うまくまとまってはいるし、
実際の仕事でプラットフォームビジネスに関わっていない人には
ちょうどいいレベル感だと思います

正直おばかな僕は学生のころ、
フリーペーパーがなんで無料なのか意味わからなかったし

そういうレベル感で読むと楽しく読める

でも、内容自体に新しいことはないし深くもない
自分の情報・知識を整理する意味ではいいかも

若干違和感があるのが、
すべてユーザー側をひきつける事が一番大切!になっているように感じるところ

それって需給バランスの問題なんじゃないかって思うんだよね
プラットフォームとしての仕組みが供給過多で
ユーザー側に選択肢がある場合はユーザーを引き付けることが大切かもしれないけど
いつでもそれが正解とは限らないと思う

例えばまっとうなSNSがMixiしかなかった頃なら
何もしなくてもみんなMixiに参加したがってたわけだし
参入する環境によっては、そこへの投資の優先順位は下がると思う

あと、事例が結局ほとんどネット媒体なんだよな
最初の方に「ネット媒体だけじゃないぞ」と期待をあおったのに
事例がネットばっかなのでげんなり

一応こういう業界に興味がある人は一度読むといいかもしれない

僕自身は、研究テーマをプラットフォームのグローバル戦略に
したいと考えているので、本の中に出ている参考文献の論文を
読んでみようかなと思っている

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